高3生の夏休み
2020年の夏休みは短い!けれど…
8月も10日が過ぎようとしています。暦が進むのは本当に早いですね。今回は勝負の夏を迎えている受験生の学習についてです。
今年はコロナウィルスもあって、夏休みが短かったり、高校で例年行われている合宿がなかったりと、学習面での影響は少なくありません。
ただ当の高3生にとっては、受験生としての夏は初めてですから昨年と比較しての実感などはないかと思いますし、全国の受験生がみんな同じように影響を受けているため、不利なことは何もないと考えることもできると思います。
むしろ休校などによる選択的な学習時間が発生した場合、質と量の両面でいい学習が実行できれば、ライバルに差をつけることが可能かもしれません。
そういった意味で、佐世保や長崎県の受験生の夏休みは、確かに1週間~10日間と短いですが、この期間の学習の内容はとても重要なのではないでしょうか。
受験生が夏にやるべきこと
合格するために必要なことは、当然ですが、「入試で合格最低点以上の得点をとること」ですね。プロセスはもちろん重要ですが、最終的にはそれがすべてだといえるでしょう。
では、第一志望大学の過去問や、共通テストに向けた予想問題・センター試験の過去問は、解いていますか? 過去問については前回のブログでも書きましたが、もしまだ着手していない人は、ぜひこの夏、まずは1年分から、取り組んでみましょう。
東進では共通テスト型の10年分の問題と、第一志望大学の二次試験の10年分の過去問演習を、8月9月のうちに解ききることを一つの学習目標としています。
当然ですが、まだ十分な得点が取れるわけではありません。受験後にしっかりと解説授業などでやり直しを行って、完全理解することで、まずは「敵を知り、己を知る」のです。
それを夏に実行しておくことで、「自分が最終的に到達すべきレベルや、解けるようになるべき問題が把握できる」のですが、それが秋からおこなう全国の大学の過去問演習を、より効果的なものにするのです。受験ではよく「逆算」が大事だといわれますが、まさにその逆算のためのゴール地点を、まずはしっかり認識するのですね。
基礎力の完成
過去問の演習とともに大切なのが、やはり各教科の基礎力の完成でしょう。
英語で言えば英単語や英熟語、英文法といった知識。数学でいえば定理や公式の完全理解であったり、教科書例題レベルの問題に対する解法の整理などでしょうか。国語の漢字や古文単語・古典文法、漢文の句法などもそうですね。
このあたりについては、正直なところ1学期に完成しておきたいのですが、未完成な人はやるしかありません。これをサボって長文読解や英作文、数学の記述対策などに向かっても正直意味がないと言うか、非常に非効率な学習になります。基礎の土台があってこその応用です。
学期の最中では、なかなか基礎力完成にまとまった時間がとりづらいかと思いますので、ここで一気に仕上げてしまいましょう。そしてその後のアウトプット段階においても、これらの学習は継続することで、アウトプットの質もどんどん向上することが期待できます。
夏は受験の天王山
過去問演習の実行と、基礎力の完成について書きましたが、とにかく受験生はこの夏で得点力をつけたいところです。
おそらくですが各高校では、1学期までで各教科の教科書のすべて、もしくは大半が終わったかと思います。ですからここから先はすべての単元で、受験レベルへの引き上げが可能となるはずです。実際多くの先輩たちが夏で得点力を向上させています。
勝負の夏です。人生でも最も勉強すべき時の一つでしょう。悔いの無いよう、毎日真剣に、1日中受験勉強で戦い抜きましょう!悩むことがあればいつでも相談してくださいね!