将来に向かう、勉強をしよう
勉強はぜいたく
東進の有名な先生といえばやはり林先生です。その林先生が話したことで、特に印象に残っている言葉です。
林先生が、「やる気を起こすにはどうしたらいいですか」という類の質問をされたときに、こう答えていました。
「勉強が嫌だったらやめなさい。勉強は贅沢なんだから。」と。
「世界には勉強がどうしてもしたいと思いながらも、家が貧しいから働かなくてはならない人がたくさんいる。今、ご両親がちゃんと面倒を見てくれて、学校に行かせてくれるだけでなく、高い授業料まで払ってくれているという恵まれた環境にいる。それなのにやる気にならない。自分がいかに恵まれているのかがわからない人間が、勉強をしたって意味がない。だったらもうやめなさい。」
とても厳しい言葉ですが、たしかに勉強ができるということは本当に贅沢なことです。そのことはぜひもう一度理解して、周りへの感謝を忘れずに、努力を重ねてほしいと思います。
しかし、やはりそれでも、「なんのために勉強しているんだろう」という悩みを持つ人もいるかもしれません。もしかしたらそれは「将来の目標や夢、志」が持てていないのかもしれません。
働き、社会に貢献する
今学生である皆さんですが、20年後はどこで何をしているでしょうか。
今描いている夢が実現しているかもしれませんし、全く想像もしなかった仕事に従事したり、今はまだ訪れたこともない街で暮らしているかもしれませんね。
ですが、おそらく十中八九、何らかの仕事をして生活しているでしょう。
仕事をすることで、人間はまず自分自身の楽しみや生きがいを感じることができます。
そしてまた人間は仕事をすることで、直接的であったり間接的に、「人の役に立つ」ことができます。そして逆に誰もが、誰かの仕事の恩恵を受けて、生活することができています。それが社会であり、人間とはそういう、高度に社会化された生き物なのです。
誰もが必ず、誰かの役に立てる
皆さんには個性があります。そしてそれは決して他人には代わることのできない、非常に価値のあることです。学校の成績や運動能力などのわかりやすいものや、歌がうまいとか料理がうまいとか、他人の気持ちがよくわかる力だったり、空想にふけって物語を紡ぐ力だったりします。
そのすべてが本当に重要な個性で、全員が必ず社会や周りのみんなに貢献できる、可能性を秘めた原石なのです。ですから、まずは自分の可能性を強く信じてほしいと思います。
そしてぜひ、高校時代の今こそ、自分の好きなことや勉強したいこと、将来の目標を見つけてほしいし、見つける努力をしてください。
この夏はいろんな大学でオープンキャンパスも開催されます。残念ながらほとんどすべてがオンラインでの機会となりますが、これは逆に、遠く離れた大学や、複数の大学を知るチャンスでもあります。
大学とそこからの将来を選べるのは、高校時代だけ。この夏はぜひとも自分から動き、一度きりのかけがえのない、自分だけのものであるその人生について考え、学習にもさらなる努力を重ねましょう。相談があったらぜひ先生のところへ来てくださいね。